硬度計編
硬度換算表はこちら
これはショアー硬度計(かたさ試験機)です。試験片を台の上にのせ、筒横のノブを回せばコツンと中のハンマーが試験片を叩きます。すると、その跳ね返りの大きさで硬度がわかります。
ある程度の強さで叩くわけですから、試験片の表面には針の穴くらいのへこみが付きます。試験片の表面はできるだけ平坦で、がたつきのないように固定しなければなりません。
金属の硬さを調べる方法もいくつかあります。代表的なものを説明しますと
鋼球(直径5ミリないし10ミリ)を一定の圧力で押し込んだときに出来るくぼみの大きさから計測する方法をブリンネル硬度
頂角136度の四角すいのダイヤモンドを一定の圧力で押し込んだときに出来るくぼみの
対角線の長さから測定するビッカース硬度
直径16分の1インチ(1.588ミリ)の鋼球を使い、基準荷重(10kg)をまずかけ、次に試験荷重(100kg)を加えたときに出来るくぼみの深さを測定し、基準荷重に戻したときのくぼみの深さとの差より算出する
ロックウェルBスケール硬度、同じく頂角120度先端半径0.2ミリのダイヤモンドを使い、基準荷重(10kg)、試験荷重(150kg)としたときより算出するロックウェルCスケール硬度
そして球形ダイヤモンドの付いたハンマーを一定の高さから落下させ、その跳ね上がりの高さで硬さをはかるショアー硬度があります。
それぞれの硬さ試験の表現する大きさ(単位)がちがうので換算表をもちいます。
上の写真は弊社所有のショアー硬度で(IMAI SEIMITU製で現存するかは不明)1963年5月製造のものです、製造年は古いが都度メンテナンスをしているので現役であります。
先日、専門機関に校正修理してもらい5段階の硬度計測で平均値、ばらつきが基準内に入るようにしてもらった(費用少々高く7万弱程)硬度を調べること自体は、うちの仕事ではないので、これを用いることは少ないのだが、材料や熱処理で検査証をもらったときにそれが妥当か判定するのに使ったりします。
もうずっと以前、ある取引先の検査担当者から「納入品の硬度が低い」とご指摘があった。
そんなわけないと内容を聞いてみると、納入した油圧ピストン表面の、硬質クロームメッキの硬度が低いとおっしゃる、図面にもメッキ厚XXミクロン、ビッカース硬度XX〜XXと明記されているのでご丁寧にも調べたのであろう。
彼はいったいどういう方法で調べたのかは知らないが(想像はつくが・・・)、氏の言われる硬度からして、どうやらメッキ下の素材硬度をご丁寧にもお調べになったようだ。ほとんど笑い話のような話なのだが、電話を掛けてくる前に、彼の周りに止める人はいなかったのだろうか?・・・
メッキの様なごく薄いものの硬度を、正確に調べる方法について私は知らないが、ヤスリ1本あれば少なくとも固いか柔らかいかくらいはわかると思うのだが・・・
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